『文化人類学事典』(弘文堂,1994)の 【R.ハイネ=ゲルデルン】項より抜粋 「 … オーストリアの民族学者で、ウィーンばかりでなくドイツ語圏の歴史民族学の代表者の1人だった。 東南アジアを専門とし、東南アジア民族学ばかりでなく東南アジア先史学の体系も、ともに第2次大戦前に樹立し、大きな影響を及ぼした。 巨石文化と勲功祭宴との結びつき、石斧の諸形式を指標とした東南アジアの民族移動史、高文化地域における宇宙論的世界観などがその主な研究である。 また1923年に著された「東南アジア民族概論」は、きわめてすぐれた古典的概観である。 |