ペルーで新たな地上絵を発掘、ナスカより古く
2005.03.01  CNNニュース(AP通信)
 

 
『 リマ──ペルー南部ナスカの地上絵のすぐ近くで、巨大な地上絵が新たに見つかった。海岸沿いの砂漠地帯約150平方キロの範囲に、人間やサルなど約50体が描かれている。ペルー紙エル・コメルシオが2月27日、伝えた。ユネスコの世界遺産に指定されているナスカの地上絵よりも、さらに古い時代のものだという。
 地上絵は、首都リマの南約325キロにあるパルパ市の近くで見つかった。現地で約7年にわたり調査してきたペルーの考古学研究所のジョニー・イスラス所長によると、地上絵として人間やサルのほか、鳥、ネコが描かれているのが見つかった。
 地上絵には、紀元前600〜100年ごろの織物や陶器に図柄としてよく使われ、パラカス文化にとって重要だった「目の神」も、大きく描かれていた。このことからも新しく見つかった地上絵は、ナスカより古いパラカス文化時代のものと判断できるという。
 パルパから南へ約20キロ離れたナスカにある地上絵は、紀元前50年から紀元600年ごろに栄えたナスカ文化のものと見られている。ナスカの地上絵は、1994年に世界遺産に指定され、年間8万人の観光客が見学に訪れている。 』(CNN)