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第4日目 Part1
 
 
 
バンテアイ・スレイ
 
バンテアイ・スレイ1
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バンテアイ・スレイ2
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バンテアイ・スレイ3
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バンテアイ・スレイ4
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「クメールの至宝」と呼ぶにふさわしいバンテアイ・スレイ
 

 バンテアイ・スレイの前に立つと、まず、その規模が想像以上に小さなことに驚かされる。アンコール・ワットやアンコール・トムの巨大伽藍を見てきた目には、まるでミニチュアかと感じられるほどだ。
 
 しかし、寺院の中に入ると別の意味で驚くことになる。
 赤色砂岩とラテライトで造られた壁面や屋根に極めて精緻で繊細なレリーフが隙間無く施され、空白への恐れと稠密への憧れと言うべきか、濃密な空間と時間がここにはあった。
 
 寺院全体でひとつの芸術作品とも言うべきバンテアイ・スレイ。
 「クメールの至宝」と呼びたい遺跡だ。

 
 
 
 
 
バンテアイ・スレイ4
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バンテアイ・スレイ3
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バンテアイ・スレイ3
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 「女の砦」という意味を持つバンテアイ・スレイは967年にヒンドゥー教の高僧ヤジュニャヴァラーハの指揮のもと建設されたとされる。
 まだクメール王朝が大きな勢力を持たない時代に建てられたので、王朝全盛期の巨大寺院などに比べれば規模がとても小さいのだという。
 
 同じくバラ色の砂岩で出来た遺跡と言えばヨルダンのペトラ遺跡を思い起こさせるが、ペトラは見る者を圧倒する超大作スペクタクルなのに対して、バンテアイ・スレイは情熱と可憐さがギュッと凝縮した珠玉の小品、とでも言えばいいだろうか。