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バンテアイ・スレイ ナラシンハ像
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ヴィシュヌ神の化身とされるナラシンハ
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ナラシンハは人間の身体に獅子の顔を持つ異形の神像。今回のカンボジア旅行の大きな目的の一つは、このナラシンハ像を自分の目で見て確かめることだった。
しかし、無情にもロープが張られていてナラシンハの間近までは行けなかった...
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この神像は遠くアメリカ大陸の中米ホンジュラス共和国にあるマヤ遺跡コパンの「暗黒神イーク」といわれる正体不明の石像(→)と大変よく似ている、と思う。
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本来はナラシンハもイークも左右一対だったのだが、現在まで残っているのは片方づつ右と左の違いがある。とは言え、実際にこの目で見て、やはり偶然の一致を超えて明らかにモチーフを共有しているように思えてならない。
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バンテアイ・スレイ 怪物マカラ
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アジアから中南米にかけての環太平洋地域では、
マカラとみなされる海に棲む怪物は神や人間の身体がその口から飛び出ている構図で表現されることが多い。バンテアイ・スレイでもその口からは擬人化された獅子が飛び出している。
これもまた、コパン遺跡の「アルターG」に彫られた竜蛇(?)と大変よく似ている。
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