ヨルダンのラムサからシリアのダラーへ抜ける道が陸路で抜ける唯一の国境。車や徒歩で国境を越えようとすれば必ずここを通らなければならない。

　
　シリア・アラブ共和国に入り、国境の町ダラーから東へ３０キロほどにあるボスラの遺跡。　紀元前後から７世紀ころまで繁栄を続けたここも、やはりローマ文化の遺跡だ。中東で最大規模のほぼ完全な形で現存するローマ劇場は世界文化遺産となっていて、現在でも様々なイベントがここで行われるという。
　ここへ到着したのは日没と同時くらいのＰＭ５:００頃。ローマ劇場では照明設備も無く、太陽が地平線に隠れるとすぐに真っ暗になった。

　
　ボスラで夜間照明設備があるのは通路などごく一部だけで、あとは懐中電灯で照らしながらの遺跡説明。照明設備とトイレは全くの未整備状態と言える。
　特に女性用トイレは気絶しそうなくらいヒドい代物のようで、Ｔに言わせるとどこの遺跡のトイレも「地獄みたいな場所」だったらしい。まあ、これから徐々に整備されて行くものと信じたい。

　
　ボスラ遺跡で見るシリアの夕暮れ。　今日の日程はまだこれで終わりじゃない。　これからさらに５時間かけて約３００キロかなたのパルミラまでバスで突っ走る。