旅日記 INDEX

シリア
ヨルダン
レバノン
アンマン着
ジェラシュ遺跡
ボスラ遺跡
パルミラ遺跡 -1
パルミラ遺跡 -2
クラック・デ・シュバリエ
レバノン入国

ベカー高原へ
バールベック遺跡 -1
バールベック遺跡 -2
アンジャル遺跡
再びヨルダン
ペトラ遺跡 -1
ペトラ遺跡 -2
ペトラ遺跡 -3
ペトラ遺跡 -4
ワディ・ラムとマダバ


メキシコ
ペルー
グアテマラ
ホンジュラス
エジプト
イラン
カンボジア
ベトナム
番外 イタリア

太平洋横断接触
訪問した遺跡
HOME
 
第5日目 part1


雪を頂くレバノン山脈とベカー高原
道路の横断幕に銃撃痕があります
雪を冠ったレバノン山脈
ベカー高原

 昨夜ベイルートに到着した時は暗いのと雨が降っていたのとで市街地はよく見えなかった。
 しかし、今朝になって市内を通ってみると内戦終結から6年余り経つというのに、まだまだ砲撃や銃撃で破壊された建物が無数に残っているのに気づく。しかも、廃墟としか見えないそれらの建物でも市民が生活している。
 イスラエル軍が侵攻し、アラファトたちPLOがチュニジアへと追われ、キリストとイスラムの民兵が殺しあった街の名残は今もなお消えていない。
 
 雪を冠ったレバノン山脈を見ながらバールベック遺跡を目指してベカー高原へ。レバノン山脈には何箇所もスキー場がある。中近東というと砂漠のイメージしかなかったので、雪山やスキー場と聞いても今ひとつピンと来ない。
 ベカー高原の南にあるゴラン高原では未だにイスラエルによる占領や入植が続き、シリア軍と激しく対峙している。こんなところを脳天気に遺跡巡りの大名旅行なんかしている自分自身に嫌悪感を覚えるが、観光客として僅かばかりのお金を落とすこともレバノン復興にとって全く意味なきことでもないだろうと思い直して無理やり自己欺瞞を重ねる。
 昔、頭脳警察の曲に『銃をとれ!』というのがあったなあ、なんてバスに揺られながらふと思い出した。パレスチナ連帯と同時革命の志を抱いて日本を後にしたJRAの兵士たちは、不自由な身となった今どうしているのだろう。 『無限回廊−日本赤軍テルアビブ空港事件−』
(2000年11月 重信房子さん 日本国内で身柄拘束される)




NEXT: バールベック遺跡(1)
BACK
HOME