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第4日目
 
 
 
レバノン入国
レバノンの地中海沿岸 レバノンの地方都市(名前不明…たぶん、トリポリだったと思う)

 シリアからレバノン共和国に入国。国境地帯にもレバノン国内にも、シリア軍の戦車や兵士たちが幹線道路沿いや市街地のさりげない建物の間など、至るところに駐留している。内戦が終結しても同朋協力条約によってシリア軍がレバノンを制圧しているので、まるでシリアの属国のような印象を受けた。 かつてイスラエル軍がPLO掃討の名目で西ベイルートへ侵攻した際にシリアはほとんど何もしなかったクセに...
 (ま、この日本国も 大アメリカ帝国 の属国あるいは属州ですから全然エラそうなことは言えませんけど。
 2005年4月26日、レバノン駐留シリア軍の完全撤退が完了し、ベカー高原で撤退記念式典が行われた。)
 また、私たち外国人観光客を監視するためか、あるいは安全を確保するという名目か、国境でバス1台に1人づつ機関銃を肩にかけたレバノン軍兵士が乗り込んで来た。すぐに下車するだろうと思っていたら空いている座席に座り込み、この招かざる同乗者は翌日もレバノンの国内中ずっと行動を共にした。撮影禁止場所も結構多いので、かなり余計な神経を使ってしまう。本当は駐留シリア軍の写真を是非とも一枚撮りたかったのに…
 
 
 
 
地中海沿岸の町ジュベイル(ビブロス)の港と遺跡
 
ジュベイルの港
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ビブロスの遺跡(1)
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ビブロスの遺跡(2)
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ビブロスの遺跡(3)
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ビブロスの遺跡(4)
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 ベイルートから北へ36キロほどのところにある地中海沿いの古い港町ジュベイル。かつての名前はビブロス。ガイドブックの中には古い名前のビブロスとだけ記載してある本もあるが、それは現代レバノン人にとって失礼な話だ。東京を江戸と書き記しているようなものだから。
 古代にはエジプト産の紙原料パピルスの集積地として繁栄し、そのパピルスがギリシャ語でブブロスとなり、やがてビブロスに転訛したという。バイブル(聖書)と同じ語源。また、ここを紀元前12世紀頃に統治したフェニキア人の王アヒラムの墓の石棺に世界最古のアルファベット文字が刻まれていたことでも有名な場所。
 
 この小さな町には実に多くの遺跡がある。新石器時代の住居跡から始まり、紀元前15〜12世紀頃のフェニキア人の遺跡、エジプトの影響を受けたオベリスク神殿、ローマ時代の神殿跡、十字軍の要塞など。古くから人類が連綿と住み続けて来た土地であることを示し、ここはイスラエルのエリコ遺跡と並んで世界最古の町の一つだという。
 狭い範囲の中に各時代の遺構が積み重なるようにして築かれているので、説明を聞いていても頭が混乱してしまう。



ベイルート 鳩の岩
鳩の岩
 
 レバノンの首都ベイルート。
 到着は夜となり、その上かなり激しく雨も降り出した。ここは鳩の岩と呼ばれる場所。その昔、遠隔地との通信手段としてここで伝書鳩を飛ばしたのでそう呼ばれているとか。 
 
 レバノン内戦が最も激しかった頃を知る世代としては、あのベイルート市内のホテルに宿泊出来るなんて何か隔世の感がして複雑な思いにとらわれる。
 この日の夕食は当然ながらレバノン料理。アラブ料理の中でも最高と言われるレバノン料理とは一体どんなものかと期待したけど、かなり期待ハズレだった。そもそもツアーの夕食に期待するほうが無理というもの。判っているけど、いつもメシは何だろうと期待してしまう。




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