この神殿は紀元1世紀頃、ドゥシュラ神に捧げるために造られたと言われる。
神殿前の広場からの眺めは最高。草木のほとんど無い荒涼とした大地と水の浸食で出来たと思われる深い渓谷が見渡せる。また、モーゼの兄アロンの墓があるというホル山もすぐ間近に見えた。
“下界”のエル・カズネは「こんなに壮麗な神殿遺跡がこの世にあったのか」と思うほど言葉では言い尽くせない美しさに息を呑むが、この“天空”のエド・ディルは人間のスケールを遥かに越えた壮大さに圧倒される。エル・カズネとは違った意味で文句なしに感動を覚える。
400段の石段をものともせずにエド・ディルまで登らなければ、せっかくペトラまで来た意味が半減してしまうと言えるほどスゴい遺跡。
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