首都クスコ防衛のための砦、サクサイワマン。インカ帝国第9代皇帝インカ・パチャクティが建設に着手し、第10代の皇帝トゥパク・ユパンキが完成させたと言われている。
(この二人の関係が単一王朝か双分王朝かについては議論がありますが…。)
ジグザグ形の防塁が3層になっていて、遠くで眺めるとインカにしては粗雑な石組みに見える。だけど、近づいて行くにつれ、やはりピッタリと精巧に組み合わされているのが判る。
ピサロの征服後に傀儡皇帝となったマンゴ2世がスペインの苛酷な圧政に耐えかねて、傀儡の立場でありながら反乱を起こし立てこもったのも、ここサクサイワマンの砦だった。