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ナスカの地上絵
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ハチドリ
滑走路みたいな三角形
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手
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宇宙飛行士
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くじら
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オウム
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サル
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コンドル (判別不能…)
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アエロ・コンドル社のセスナ機でナスカの地上絵を見る。
パイロットは「サル、コンドル、クモ」などと片言の日本語で説明してくれるが、見やすいようになのか右に左に急旋回して機体を斜めにしたり急降下したりのアクロバチックな飛行をやってくれるため、気分が悪くなった人も多かった。座席はパイロット隣の副操縦士席だったので視界を遮るものも無く地上絵がとてもよく見えて面白かったが、後ろの席からは悲鳴や唸り声が響いてきた。なにぶんにも飛び方が飛び方なので撮影どころじゃなく、まともに写ってる写真はほとんど無い。
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ナスカはマチュピチュと並びペルー観光で最大の目玉。一体何のために誰がいつ頃どうやってこんな荒地に絵を描いたのか、正確には全く判っていない。
様々な説があるものの、確証を得ているものは少なく、いずれも仮説の域を出ないようだ。
昼食をとったホテルには地上絵の研究で有名なマリア・ライへ女史が住んでいて、研究資金や生活資金に当てるために助手のような男性が彼女のサイン入り著書を抱えてテーブルの間を売り歩いていた。
その後、ライへ女史が亡くなったというニュースを聞き、あの時に著書を買っておけばよかったかなと少し悔やまれる。
ところで、以前から不思議に思っているのが、このナスカの地上絵の図案やナスカ文化に属する土器や織物の図柄と、モアイで有名な太平洋に浮かぶイースター島の固有文字ロンゴロンゴとが実によく似ていること。誰か専門の研究者でこれをテーマにしている人はいないのだろうか。
ペルーで未知の地上絵発見(?)
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ラス・パレドネス遺跡
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地上絵の他にナスカ市内で見るべき所はほとんど無いようで、郊外の山の麓にあるプレ・インカ時代のラス・パレドネス遺跡くらいのもの。現地人のガイドでさえ、「地上絵以外には見るべきものが何も無い悲惨なナスカ市内観光」なんて言っていた。
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ペルーの海岸砂漠地帯の多くの遺跡と同じく、かつてはここもミイラや土器がゴロゴロしていたという。この時に遺跡の中を少し歩いただけでも、おそらくミイラの一部と思われる人骨が幾つも見つかり、お土産代わりに持ち帰った人もいる。いやはや…
明日は日本へ帰る。
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さいごに
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セーターを重ね着してもまだ寒いアンデス高原から半そでシャツでもまだ暑いアマゾンのジャングル地帯まで、たった10日間ほどで4つの季節を経験したペルー。同じモンゴロイドとして、たとえ混血していてもなお容貌が日本人によく似ている南米のインディオたち。治安に幾らか不安はあるけれど、なぜかペルーはホッとする国だった。
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