この島に足を踏み入れるのを果たして「上陸」と言うのかどうか。やはり想像していた通り分厚いワラの上にいるようなフワフワした感じ。歩くたびに足が少し沈むので慣れないうちは軽い船酔い症状になる人もいるだろう。
ウロス族が浮島を作って水上生活を始めたのは200年ほど前からではないかと言われているが詳しいことは分からない。他に土地がない訳でもないのに、どうしてわざわざこんな水の上で暮らしているのか。ここは地面も船も建物の壁も屋根もすべてが自生しているトトラ 100%。だから材料費はほとんどがタダ? 古いトトラは腐るので数ヶ月ごとに新しいトトラを積み重ねなければ島が沈んでしまうのが唯一の難点。
また、水上生活はどうしても身体が冷えるのでリウマチ症状になる島民もかなりいるという。
チチカカ湖にはこのような浮島が大小50近くもあり、約二千人のウロス族インディオが漁業と観光で生計を立てている。
|