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ウルバンバの町と山間の放牧場
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この日はいよいよマチュピチュ遺跡へ向かう。
早朝クスコをバスで出発。山間の道を走り峠を幾つか越えて、日曜市で名高いチンチェーロ村の横を通り過ぎ、ウルバンバの町へ到着。ここから更にオリャンタイタンボまで行ってマチュピチュ行きの列車に乗り換えた。観光ツァーの多くはクスコからマチュピチュ行きのアウトバゴンという直行の観光客専用列車で行くらしい。
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チンチェーロ辺りからウルバンバ渓谷へと続く道は間近に六千メートル級のアンデス山脈を眺めながら進む。この地方特有の発達した段々畑や牧場、そして農作業に励むインディオの人たちの姿が次々に現れては遠くなる。容貌が同じモンゴロイドとして日本人とよく似ているせいもあり、日本の山間の農村地帯を走っているような、そんな錯覚に陥りそうなほどここの風景には違和感が無い。
前にもここに来たような、デジャ・ブ、そんな言葉がふと浮かんだ。
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お菓子をねだる子供たち
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各駅停車で停まるたびにどこの駅でもたくさんの子供たちが車窓の下に走り寄って来て、「何かお菓子を頂戴」という仕草をする。
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ツアーの中には、まるで池の鯉にエサをやるかのような、とても人間の子供にお菓子をあげているとは見えないような、きわめて尊大な態度で窓からお菓子をバラまく人が何人かいた。しかもお菓子と一緒にゴミまで放り投げていた。
そんな人たちと同じ日本人観光客として一緒に行動するのがとても恥ずかしく、それを注意して制止できなかった自分自身にも腹が立つ。今回の旅行は終わるまで胸がムカムカしっぱなしだった。
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