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第2日目 Part2

 

Shiraz - 2


ナシル・アル・モルク・モスク  (別名 ピンクモスク)
ナシル・アル・モルク・モスク 1

 ナシル・アル・モルク・モスクは別名ピンク・モスクと呼ばれる。
 ピンク・モスクとは何かエロティックな事を連想させる別名だ。もちろん期待に反して、ここは厳粛なイスラム寺院。

 1872年に建築が始まり、完成したのは1884年。日本では明治時代初期なので、それほど古い建築でもない。
 ピンク色のタイルを基調にして造られ、夕陽が当たるとモスク全体が更に一層ピンク色に染まり、ステンドグラスの色彩が柱や床に美しい影を落とす。修復工事中で、なおかつ時間も真昼間だったのでそれを見ることは出来なかったけど…。
 古都シラーズでも1,2を争う最も艶やかなモスク。

ピンクモスク
 淡いローズピンクの彩りは思わず溜息が出るほど綺麗。実物は写真より遥かに美しい。
ナシル・アル・モルク・モスク 2
ナシル・アル・モルク・モスク 3
ナシル・アル・モルク・モスク 4
整然と立ち並ぶスクリュー様の円柱と
幾何学文様を施され幾重にも重なるアーチが
独特の静かな雰囲気を醸し出している空間。
 
ナシル・アル・モルク・モスク 5
 
このモスクは幾何学文様ばかりではなく、タイルにはバラをはじめとした花々や宮殿のような建物、さらには人物までも、かなり写実的に描かれているのが目につく。
 偶像崇拝を忌み嫌うイスラムの教義ではあまりにも写実的なモチーフをモスクの装飾に用いてはダメなはずでは? それとも19世紀ともなると戒律のタガが緩みつつあったのか。
 
ナシル・アル・モルク・モスク 6