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Persepolis - 2
ペルセポリス遺跡 百柱の間入口
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北西側に設けられた百柱の間の入口。
一番上には王のレリーフがあり、その下には広大な帝国の領土で支配していた各民族の姿が彫られている。これは玉座に座る王の姿と被支配民族や貢物の様子を描いたもの。「王の玉座レリーフ」と言えばこれと対峙する南東側入口のレリーフが有名だけど、王像以外ではこちらのほうが保存状態が比較的良好で見やすい。
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入口の両側に聳え立ち、訪れる者を威圧する牡牛の巨像。
現在は無くなっているが本来は大きな角を構え、頭を低くして戦闘体勢を取り今にも動き出しそうな牡牛が百柱の間へ足を踏み入れようとする者を威圧し睥睨する。
宮殿全体が極彩色で彩られていた当時、訪れた者はペルシア王の権威に思わず足がすくんだかも知れない。
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ペルセポリス遺跡 百柱の間
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ペルセポリス遺跡でアパダーナ(謁見殿)に次いで二番目に大きな建造物だった百柱の間。
68.5uにも及ぶ広間の面積だけで言えばアパダーナのそれを凌ぎ、この遺跡最大の遺構。
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今では見渡す限り瓦礫の山。礎石の間には破損した石材・石柱がゴロゴロ転がっている。
繁栄を極めた当時は10本×10列、合計百本の柱が大広間に整然と立ち並んでいた。
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ここは国内外からの来訪者を謁見するのではなく、おそらく集結した軍隊を王が接見するための場所ではないかと推定されている。
なお、この百柱の間もダレイオス1世時代のものではなく、その息子クセルクセス1世が建設に着手し、完成したのは更にその後のアルタクセルクセス1世の代になってから。
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ペルセポリス遺跡 百柱の間 ライオンと闘う王
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百柱の間の西側、アパダーナの東階段との境にある入口側壁にライオンと闘う王が彫られている。
王を善、ライオンを悪の象徴と見なして最終的には善が悪に打ち勝つというゾロアスター教の善悪二元論を表しているとされるが、実は単純に王が猛獣のライオンをも倒すほど強いことを誇示しているだけじゃないのか。
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