グアテマラは古代中米の文化や考古学に興味を抱く者には決して素通り出来ない地域のひとつ。
入国審査と荷物の受け取りを終えて空港の到着ロビーへ出るなり、麻薬犬と思われる大きなシェパードを連れ小銃を肩にかけた何人もの兵士たちに取り囲まれて少し冷や汗。グアテマラ先住民族人権活動家でノーベル平和賞受賞者リゴベルタ・メンチュウ女史の著書にある、軍隊が犬をけしかけて先住民インディヘナたちを噛み殺させる一節を思い出す。
軍事政権時代は言うまでもなく表面上は軍政が終わった現在でも、インディヘナへの虐殺や暴行を行うのは多分これと同じような兵士たちなのだろう。その国土に足を一歩踏み入れた途端に恐怖心と警戒心を抱かせる国なのか、グアテマラ。
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