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第8日目

 
Ixil
― イシル遺跡 ―

 ペテンイッツァ湖畔に位置するイシル遺跡は西暦5世紀後半から10世紀末までティカルの衛星都市として栄えたイシル族の首都。イシュルとも呼ぶらしい。
 イシルとはマヤの言葉で「死んだ魚」を意味しているという。(ホントかどうかは不明です)
 
イシル遺跡 イシル遺跡 2
 イシルはまだ発掘途中のような遺跡で、見た限り、復元や整備されているものはほとんど何も無い。

 
 
 
 
イシル遺跡 祭壇
 
イシル遺跡 残っている祭壇
→ 画像拡大
 
 この祭壇がここで目にした唯一の遺物らしい遺物。石灰岩に彫られた文様はかなり風化が進んでいる。
 レプリカではなく本物の祭壇と思えるが、他の遺跡にあるような保護のための簡単な屋根も囲いも全く設けられていない。
 
 
 
 
 
 
イシル遺跡 球戯場跡
イシル遺跡 球戯場(1) イシル遺跡 球戯場(2)
 球戯場も樹木に覆われ、何とかぼんやりと形が分かる程度。
 教えられなかったら球戯場跡とは気付かない。

 
 
 
 
イシル遺跡 ステラの跡とネクロポリス(死者の丘)
イシル遺跡 ステラ跡 イシル遺跡 ネクロポロス跡
 発掘途中で作業が放棄されたままか?とさえ思えるイシル遺跡。木々に覆われたまま作業が再開されるのをじっと待っているかのようだ。
 
 歩いて回ったのはイシル遺跡全体の中で、ほんの入口部分くらいに過ぎないだろう。全体の敷地面積は想像以上に広大なのかも知れない。一刻も早く発掘や整備が再開されるよう望みたい。
 
 1980年代、先住民大虐殺が行われた「イシル地帯」とはこの辺りのことだろうか。現地人のガイドに尋ねるのも少しためらわれて、とうとう聞けなかった。

 
 
 
 
Biotopo Cerro Cahui
 ― セロ・カウイ自然保護区 ―
 
 

セロ・カウイ自然保護区入口とペテンイッツァ湖から見た保護区


セロ・カウイ自然保護区入口

セロ・カウイ自然保護区遠景

 この日の午前中はセロ・カウイ自然保護区で山歩きをした。
 ペテン地方では国土開発政策によって熱帯雨林面積の3分の1が破壊されてしまい、この50年間で人口は1万5千人から30万人以上へと20倍以上にも膨れ上がった。1990年、政府は森林保護と貴重な動植物保護のためペテン地方の総面積の40%を自然保護区に指定。しかし、実効性は疑問で今も森林破壊は続いている。

 セロ・カウイ自然保護区を歩いた感想は差し控えたい。
 
 でもやっぱり、ひとことだけ...
 こんなとこに来る時間があれば他の遺跡でも見て回るほうが絶対にいいです。

 
 
 
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